熟年期に心の危機が訪れやすい

2010年06月30日

「熟年」という言葉の意味を知っていますか?知識や経験が備わり、人間として最も成熟した時期のことを言います。もともとは50歳前後を指していましたが、最近では若々しい中高年が増えたため、50代から60代前半くらいまでを指すことが多いようです。しかし、呼称のイメージとは裏腹に、この時期に心の危機を迎える人は意外に多いものです。

実際、日本人の自殺も熟年期を境に急に増え始めます。そして、自殺者の多くがうつ病です。成熟した時期であるはずの熟年期に、どうして心の危機が訪れやすくなるのでしょう?それは、年とともに体力が低下するのと同じように、心の柔軟性も低下しやすくなることが一因ではないかと思われます。たとえば、最近以下のようなことが増えたと、感じませんか?

1) 今までの習慣ややり方にこだわることが多い
2) 新しいことを覚えるのは苦痛
3) 自分で企画して、レジャーに誘うことはほとんどない
4) 職場や家族の人以外と話をする機会が少なくなった
5) 週末は、自分だけの楽しみに浸り、1日中部屋で過ごすことが多い
6) 最近、新しい友だちは増えていない
7) 「前にも聞いたよ」「またその話?」とよく言われる
8) 他人の意見や話を聴くより、自分が話したい

上のポイントの多くに心当たりがあるようなら、心の危機への危険度は高いと言えます。上のような傾向が高くなると、心の柔軟性が低下して保守性や自己中心性が高まってくるため、新しい人間関係を築いたり、社会の変化にあわせて考え方を変えるのが苦手になります。そのため、熟年期から心の危機に陥りやすくなるのです。
  


Posted by daihihsad at 18:14Comments(0)離婚

熟年離婚の大きな意味合い

2010年06月30日

「熟年離婚」というと高齢者の方が離婚するときを指す言葉のような気がするでしょうが、違うようです。熟年離婚とは結婚20年以上結婚生活を続けている夫婦が離婚することを指す言葉なのです。決して高齢者という年代を指している訳ではなさそうです。長い結婚生活で共に暮らしてきた夫婦では、年を重ねてくるほど結婚生活が熟してきます。その頃、長年の結婚生活で積み重なってきた不満に耐えることができなくなり「離婚」という形になってしまう。それが「熟年離婚」の大きな意味合いのようです。しかし、「熟年離婚」自体、昔は現在のようには数多くはなかったようです。その理由の一つとして年金の問題があったからです。仕事をしていない配偶者(圧倒的に妻が多い)が損をすることになり、離婚後の生活ができない問題から離婚を踏みとどまっている場合が多かったのです。

しかし、今は「財産分与」という制度で「熟年離婚」に踏みきりやすくなったように感じられます。近い将来の「熟年離婚」を視野に入れて生活設計をしている方もいるとかいないとか、変な話です。精神的苦痛に対して支払われる賠償請求額である離婚の慰謝料ですが、熟年離婚では長い結婚生活の分その苦痛も積み重なっていると考えられます。例えば、ご主人ですが今まで仕事でほとんど家にいなかったのに定年退職を機に家に毎日いるようななり、それが原因で妻がストレスを貯めてしまい離婚をすると言ったことをよく聞きますが、このケースは妻の勝手な感情だけで決断した離婚ですので慰謝料と言うのは取れません。しかし、ご主人から家にいるときに態度や言葉で苦痛を与えられているケースなら、充分慰謝料請求の対象になると考えられます。
  


Posted by daihihsad at 18:13Comments(0)離婚

熟年離婚後の生活振り

2010年06月30日

熟年離婚の中心層となっている団塊の世代では、「妻は内、夫は外」という考えを持つ人が大多数です。夫の場合、専業主夫でない限りは、退職までに長年働いて稼いできた金もあり、金銭的には妻ほどは困ることはありません。しかし、金銭面以外のことではどうでしょうか?それゆえに、家事はまったくダメだという人も少なくありません。

子供がいる場合は育児の問題もあります。団塊の世代が生まれ育った頃と比べて、離婚はずいぶんと一般的なことになりましたが、これは現代では、「妻は内、夫は外」という考えがもう廃れていることも関係しているのです。

では熟年離婚後の元夫の生活振りを見てみるどうでしょうか?家事ができない人の中には食生活が乱れ、一人暮らしのストレスや寂しさや解消する為にアルコール依存症になってしまう人もいます。また、離婚前まで、妻任せにしていた、掃除、洗濯、料理といった家事全てを自分でこなさなければならない事もストレスになってしまいます。

熟年離婚をすると、元夫は平均寿命が大幅に縮まるのに対し、元妻の平均寿命は、夫婦世帯の妻と変わらないというデータもあります。これらから、離婚後に受けるダメージは、元夫は生活面が中心であるのに対し、元妻が金銭面が中心であるのが分かります。
  


Posted by daihihsad at 18:09Comments(0)離婚

身近な話題になった熟年離婚

2010年06月30日

熟年離婚が身近な話題になったことをきっかけに、夫婦関係をもう一度見直す夫婦が増えてきたようです。夫婦関係は、本来、お互いのかけがえのない存在と長い信頼関係を与えてくれます。しかしそれでも、いろいろな要因が多くの離婚へとつながっていくのです。夫婦間の愛情について考え直す事も、幸せな生き方を探すための一つの方法といえます。その答えの一つが、熟年と言える年頃で、離婚という選択肢を選ぶ事なのです。ここで、熟年離婚を考えている夫婦について考えてみましょう。何らかのトラブルによって、夫婦間に隙間風が吹くとどうなるでしょうか?顔を合わせても何だがぎこちなくなっていたり、嫌悪なムードになってしまっています。また、別居を始める夫婦もいます。こんな状態では、周りの人たちが、なぜあの夫婦はあんなに仲が悪いのに結婚生活を続けているのだろうと思っても、おかしくはありません。

そんな状態であれば、離婚して全く新しい生活を送る方がお互いにとって、良い結果がもたらされるの可能性だってあるのかもしれません。確かに、熟年での離婚には、少なからずリスクがあると考える方も多いでしょう。老後の生活を送るためのお金が心配だという人も多いはずです。それでも、窮屈な気分で毎日を過ごすよりも、自分の人生は自分で切り開いて、自由な毎日を送りたいと思う方が増えてきています。さらに、昔と比べて、離婚後に受ける男女間の利益の差は少なくなってきています。このような背景や理由によって、今後も熟年離婚はどんどん増えていくと考えられているのです。

では、熟年離婚の理由とはいったい何でしょうが?それは千差万別ですが、こんな背景があるようです。1986年に施行された男女雇用機会均等法を機に、女性の社会進出が進んだことや、DVの増加、また浮気が熟年離婚の原因に繋がっていることが挙げられます。さらにはこんな背景もあるようです。 2007年4月、厚生年金制度の仕組みが変わり、年金分割制度が始まりました。この年金分割制度が施行された後、離婚を検討していた熟年夫婦が一気に離婚に動きました。これが熟年離婚が急増し、社会に大きく取り上げられた理由なのです。では、熟年離婚に至るトラブルを防ぐにはどうすればいいのでしょうか?それは、熟年離婚の対策と原因をよく理解しておく事が重要だと言えます。
  


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